知識の習得

学校教育で習った知識が、大人になっても覚えているものはほんの僅かである。入試のための勉強になっているからでしょう。

 

しかし、全ての人が何も覚えていないということはなく、ほんの僅かでも覚えているのも事実である。例えば、僕は中学校までの社会科に関する知識なるものは、教員採用試験の勉強をしなくても大体覚えていた。高校は流石にキツかったが。

 

なぜかと考えると、もちろん社会科が好きだったことも要因の一つだと思うが、以下の3つを学校教育の頃から行ってきたからだと思う。

 

・インプット

・アウトプット

・ディスカッション

 

知識を頭の中に入れ、それを話したり教えたりする。そして他者と議論する。この行程を踏んでようやく初めて、一夜漬けの知識にならず、時間が経っても覚えている知識になると思う。

 

特に大事だと思うのは、ディスカッション。

 

ゼミで先生の話をインプットしているだけでは、長くても1週間で忘れる。

 

学んだことをアウトプットするだけでは、様々な教育に関する価値観があるから、受け入れてもらえるか分からない。その考えが尖りすぎていたら敵を大量に作ってしまうかもしれない。

 

人間良い悪いともかく様々な価値観がある。それらを議論しあうことではじめてお互いを分かち合えたり、本当の意味で知識の習得になると感じた大学院での学び。

 

だから他者と議論し合う機会(上越の会など)を大事にしないといけないと思うし、他研の現職教員の方と相談しあったことが、教員採用試験の個人面接に繋がったので、学校現場でもただ人の話を聞いたり、自分の感じたことを発信するだけではなく、分からないことを話し合うことを大切にしたい。それが本当の意味で「知識の習得=理解」につながると信じている。