教育実習の思い出

現在、上越教育大学では、小学校実習が行われている。毎日18時ごろには実習先から研究室に戻ってくる人が多くなる。

 

実習生の話を聞いてると、自分の3年前を思い出す。当時学部3年の僕は、ある小規模校で6年生に配属された。夏休み期間には、指導案作成や教材を探しに妙高然の家まで片道40分車を走らせ、火山灰の地層を取ってきてなあと懐かしくなる。

 

ただどんなに授業準備をしても失敗することはある。初めて45分の授業をした時は今でも忘れない。

 

国語の詩の授業だった。その授業で45分の授業時間のところ僅か30分で準備していた課題が終わってしまったのだ。僕は焦った。身体中から尋常じゃないほどの汗が出たのを今でも覚えている。その授業は、残りの15分を漢字ドリルの時間にし、ごまかして終わらせた。

 

授業後には担任の先生に「すいませんでした」と頭を下げた。謝るべきは学級の子どもたちなのに。

 

この失敗を教育に携わる限り、忘れることはないと思う。教育実習で大成功する人はいないはず。失敗の前の過去に戻ることはできない。

 

だからこそ、今の連携校の子どもたちには、「学校では失敗しても大丈夫。先生も失敗する。」大切なのは、失敗や間違いをした後にどうするかだと話すように心がけている。