花巻東対大船渡
おとといに引き継ぎ、またも高校野球の話題。
岩手大会の決勝戦。バーチャル高校野球で見た。注目は大船渡の佐々木投手のピッチング。
しかし、登板することなく大差で敗れた。
この試合はこれからメディアで度々話題に上がり意見が分かれ、議論されると思うが、個人的見解を述べる。
大船渡の監督は、連投をさせなかった。投球練習もさせず、野手での出場もなかったことから決勝戦に使う意思はなかったと思う。対照的なのは、昨年の当時金足農業高校の吉田投手だと思う。
私が感じたのはいい大船渡高校の監督が何を目指したのかということ。
・1人の選手をプロで活躍するために、故障や肩の負担を減らしたいから投げさせなかった。
(確実にドラフト1位で指名されると思う。)
・チームの甲子園出場のため、多少酷使しても連投し、確率の高い方法で甲子園に行きたい。
大船渡高校の監督は、明らかに前者だ。前日・朝早くから佐々木投手を見に球場にかけつけた高校野球ファンは、不満が多くあると思う。
私が重要だと感じたのは、佐々木君が監督の指示に従い、試合中もチームがピンチの時に「俺に投げさせてください。」的な行動を何も起こさなかったことである。本人でないので分からないが、監督の決断を納得したのかなと個人的に思った。
自分が大船渡高校の監督だったらと考えると心中苦しくなる。おそらく結果論的に高校側に誹謗中傷の電話や抗議が来ると思われる。
ただこの決断の結果は、彼がプロや国際大会での活躍によって左右されると思うし、自分はこれまでの長い高校野球の歴史の「常識」に縛られず、改革を行った大船渡高校の監督の考えを尊重したい。自分の実績や高校野球での結果にこだわらず、その先を見ていたと信じたい。
この事例は、道徳の教材的にも使えると思ったし、自分が顧問だったら、目先の勝負よりも大事なもの、目的を子どもたちに伝え、彼らを納得させるよう最善を尽くしたい。