説得力・納得させる力

自分は、大学院に入って『学び合い』と出会った。

 

昨年度、連携校で一単元『学び合い』で社会科をさせていただけた。その社会科の先生には感謝しかない。だって受験間近で最も大切な11月の時期にさせていただけたのですから。

 

『学び合い』では、子どもたちに出す指示・発問(語りという表現が適切かな)は一斉授業に比べて極めて少ないです。

 

だからこそ、子どもに何かを語るときに気をつけたのは、「自分ができないことを子どもたちに語らない」ということ。

 

理由は、自分自身にウソをついていることになり、語りに説得力がなくなるから。

 

例えば、『学び合い』では時間が有限で一定の時間内に課題を終わらせなければいけないし、教師は時間を守る重要性を語る。

なのに、飲み会の出欠連絡や書類の提出期限を守らない人が、時間を守る重要性を語ることができるのか。僕は無理だと思う。たとえ語れたとしても、語りに説得力がない。

 

僕は以前書いたようにICT関連が苦手だから、子どもにICTを使いこなせるようになれとは絶対に言わない。自分自身が使いこなせていないから。

 

『学び合い』は一斉授業より自由と言われる。しかしそれは、授業中のことであって、一教員としての言動は、より徹底しないといけないと思う(ここだけは『学び合い』の方が縛り・制限が強いと思う)。

 

要は、子どもたちに説得力のあるメッセージを語れるかが重要であり、自分が徹底できていないことは、説得力のある語りなんて無理。だからこそ

・ゼミの人たちと折り合いをつける

・さまざまな分野で結果を残す

ことをしなければならない。

 

今まで書いたことは、当たり前のことかもしれない。だけどこのことを忘れずに行うことができている人がどのくらいいるだろうか。幸い自分は、昨年度の授業を通して実感することができた。

 

だからこそ、昨年度の連携校の先生方、特に社会科の先生には感謝の気持ちでいっぱいだ。